●初めに
はじめまして、2025年6月にTISAに入会しました株式会社ソフトクリエイトでございます。
まだまだ新参者ですので皆様のご指導とご支援を頂けると幸いです。
弊社は2016年5月に株式会社ソフトワークスと株式会社ヒューマンメデイシスの事業統合により発足致しました。
ソフトワークスで長年築き上げてきたIT分野での経験ととヒューマンメデイシスでの医療系での経験を合わせて今まで以上に幅広い技術分野に挑戦しております。
今回の活動報告ですが、
「トラックから子供を守る管理システムを開発する」として安全な車社会を目指す取り組みに挑んでいる事をご報告させて頂きます。
グラフは、トラックドライバーの平均年齢を示したものであり、全産業と比べて5歳程度高く、平均以上のペースで高齢化が進んでいます。
(出典:物流を取り巻く現状について(国土交通省))
●運送業を中心とした車社会の問題と課題
運送業界では24年4月より時間外労働に対して年間960時間の罰則付き上限規制が適用され改善方向に進んでおりますが、トラックドライバーの高齢化と後継者不足の問題もあり、安全運転への懸念材料が増えるばかりです。
特に小規模・零細の実態として、DXの遅れており労働時間の管理をはじめとする管理業務はいまだに手書きによるアナログ作業にでの対応が多く手書き作業での問題点も指摘されおり以下のような点が挙げられる。
①運転日報などによる自己申告が多く、勤怠時間が本当に正しいのか把握できない。
②勤務時間が一定でなく、勤務パターンが複雑で管理・集計作業が煩雑になる。
③勤怠集計や給与計算のミスが起こりやすい。
④運行管理に重点がおかれ日頃の安全管理が手薄になってしまう。
⑤一人一人のドライバーのケアも手薄になり事故率のアップに繋がる事も懸念される。
⑥健康管理や教育管理がずさんになっている。
各企業での問題点は異なると思いますが、安全運転を行う環境改善がまだまだ不十分です。国土交通省でも適切な運行管理と安心経営のためのICT活用ガイドブックを発行して支援をしています。
ICT導入による業務効率化のイメージ
(出典:適切な運行管理と安心経営のためのICT活用ガイドブック(国土交通省))
ICT:「Information and Communication Technology(情報通信技術)」
●ソフトクリエイトの取り組み
医療系業務システム開発や業務サポートの経験を生かし健康管理も行えるスマートオペレーションマネージメントサポートトシステム「SOMS」を開発致しました。
安全運転に必要不可欠な主な項目
・過剰労働を防ぐ勤怠管理
・アルコールチェック
・日々の健康チェック、年間を通しての健康管理
・法令で決められているドライバーへの教育研修
SOMSは主な機能を1つのシステムに盛り込むことにより一括したデータを管理を行うことで、きめ細かなドライバー管理が可能となり、結果として安全運転に繋がればと考えています。
●スマートオペレーションマネージメントサポートトシステム「SOMS」とは
S:Smart
O:Operation
M:Management
S:System
SOMSは勤怠管理・アルコールチェック・運行管理支援・健康管理・教育管理など複数のシステムが導入されている為一元管理ができない事を改善する為に運送業務支援システムとして各機能を兼ね備えたシステムです。しかしながら残したい既存のシステムもありますので重複する機能を省いたフレキシブルな導入が可能になっています。
また、既存システムとの連携はメニュー画面にショートカットを設定する事が可能なので操作の煩雑を防ぐことができます。
スマートオペレーションマネージメントサポートトシステム 全体像
●スマートオペレーションマネージメントサポートトシステムの導入等による現場でのメリットとしては、
①ドライバーによる虚偽申告、申告ミスの防止
②出退勤の入力がスマホでも可能なので長距離ドライバーでも使用が可能
③勤怠集計や給与計算の自動化による手間とコスト削減、ミスの防止
④給与計算システムの連動がスムーズになる(CSV出力)
⑤GPS機能装備可能なので位置情報を把握できること
⑥ドライバーの健康管理をシステムで行う事で事前に健康上の問題を察知しやすくなる
⑦既存のシステムも使用可能なので必要な機能のみを導入できる為導入コストが抑えられる。
などが挙げられます。
●今後の展望
2024年の法改正で運送業のIT化も変化してきています、変化した内容に対応し試験的な導入にむけてブラシュアップを進める予定です。 また、導入しやすい勤務管理の部分だけを「勤隊長」のシステム名で開発を致しました所、ありがたい事に検討したいとの話を頂いていますのでSOMSとあわせて進めています。
●まとめ
進化が早いIT業界に後れを取らない様に、AIなどの最新の技術も注視しながら展開をして行くと共に、少しでも悲惨な交通事故が減ることを願いながら開発を進めて参ります。
●本件に関するお問い合わせ先
株式会社ソフトクリエイト
担当:柳田 正明
濱野 明則
URL: https://scr-system.co.jp/
●執筆担当
株式会社ソフトクリエイト
営業・技術:濱野 明則